Đề thi luyện kỹ năng Đọc hiểu - JLPT N2

読解
問題1 次の文章を読んで、文章全体の内容を考えて、以下の中に入る最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。

夕方(ゆうがた)6時になっても、先生たちが教育について議論(ぎろん)(たたか)わせている学校がある。校長(こうちょう)先生は、昔はこんなことはなかったと語る。「(おそ)くまでいることがいいことだとは思わないんですが、熱心(ねっしん)な先生たちの姿(すがた)を見ていると、これはこれで貴重(きちょう)だと思うんです。」

というのも、校長先生には未来は明るくないという思いがあるからだ。「今の日本は、勉強しなくても、学力をつけなくても、いちおう生きていける社会です。しかし、これから20年後、30年後にそれでもいいかというと、けっしてそうは思えないのです。」

1.

この校長先生の考えとして、合っているものはどれか。

  「話」は必ずしも「メッセージ」にはなりません。話すことは声を出して言葉を言うことだと私たちは考えがちです。しかし、言葉を言えばそれで話が通じるわけではありません。話し手が伝えたいと思う言葉は、相手に届かなければ意味がないのです。また、相手に言葉が届いたからといって、それで目的が達せられたことにもなりません。相手がきちんと聞き取り、そして内容を理解してこそ「話」が「メッセージ」に変わるのです。つまり、通じたかどうかは、聞き手によって決まるということです。

2.

話」が「メッセジー」に変わるとはどんなときか。

   マスコミで毎日のように環境問題が取り上げられているが、本肖に「環境問題」と言っていいのだろうか。
   地球温暖化にしろ、森林破壊(注)にしろ、エネルギー資源の不足にしろ、これらはどれも人類によって起こされた問題である。しかし、このような問題を環境問題と呼ぶことで、人は無意識のうちにその問題から目をそらしているのではないか。むしろ「人間問題」と呼ぶことで自分の問題としてとらえることになり、未来の環境を変えることができるのではないだろうか。
(注)森林破壊:森林が壊されて少なくなったりなくなったりすること
 

3.

筆者は、なぜ環境問題を「人間問題」と呼んだほうがよいと考えているか。

   人間の判断というのは、時々意外な結果を見せるものである。

   こんなマーケティング調査がある。白・青・黄色の3種類の箱に入った洗濯用の洗剤を、大勢の消費者に使い比べてもらう。そして、「どの箱の洗剤が一番汚れが落ちましたか?」と尋ねる。すると、ほとんどの消費者が「青」と答えたのだ。その次が白で、黄色と言った人はほとんどいなかった。しかし、実際は3つとも同じ洗剤だったのだ。人間は、「洗剤」には「青」が最もふさわしいと感じるのだろう。

4.

この調査結果で筆者が一番言いたいことは何か。

   ほめるという行為は、本来、自然な気持ちのあらわれです。「ほめる教育」におけるほめるという行為は、この点において異なります。自然な気持ちのあらわれなどではなく、ほかのねらいをもった(注)きわめて意図的な行為です。

  (中略)「ほめる教育」の場合には、ほめることそのものは本来の目的ではないのです。本来の目的は、ほめることを通して相手に影響をあたえることです。相手の心と行動に影響をあたえ、やる気を出させたり、自信をもたせたり、伸びていくようにする ----- 。つまり、こちらが望んでいるような方向へ向かわせることがねらいなのです。

(伊藤進『ほめるな』による)

5.

ほめ教育」におけるほめる行為とはどのようなものか。

                                                   お知らせ

8月30日~ 9月5日の1周間は防災(ぼうさい)週間です。そこで、8月30日に全市をあげて防災訓練(くんれん)を行うことにします。市民の皆様には是非(ぜひ)ご参加くださいますようお知らせ(いた)します。

日時   8月30日 (日曜日)   9時~12時

場所   全小学校  校庭

内容   消火体験、煙体験、応急手当

協力   消防署・警察署

※なるべく活動しやすい服装でご参加ください

西市設所

6.

このお知らせでわからないことは何か。

   本田さんが若いときに海外出張でE国へ行ったときのことである。到着後、まずは取引のための打ち合わせが必要なので、相手企業のスタッフに連絡し、2日後に会うことを決めた。2日後、決められた場所に行ったが、相手が来ない。電話をかけてみたところ、 「気が変わった。打ち合わせは後日(ごじつ)にしてほしい」とのことだった。本田さんは驚いた。そして腹も立った。せっかく遠路をやって来たというのに、「気が変わった」の一言で約束を取り消すとは失礼だ・しかも連絡なしに…。後日、本田さんは現地の日本人にこの話をした。すると、彼はこう言った。「この国ではそんなことがよくあるんです。パーティーに招待した相手から出席するという返事があった。しかし、当日来なかった。しかも何の連絡もない。…招待されたとき、出るつもりがなくても一応受けておくんです。その場ですぐ断るのは失礼に当たるからなんだそうですよ」これを聞いて、本田さんは、「失礼」もいろいろなのだと納得せざるをえなかった。

7.

朱孔もいろいろなのだの説明として最も適当なものはどれか。 

   日帰りバス旅行に行きます。紅葉を見る旅はABCの 3 コースあります。どのコースも同じ観光地を回ります。出発日によって料金が違います。土・日・祝日は平日に比べそれぞれ1割増しです。平日料金は、A コースは食事と湯泉がついて 12.000 円、B コースは湯泉つき食事なしで 11.000 円、Cコースは湯泉なし食事つきで 10.000 円です。土曜及び日・祭日は出発時間が早めで、帰宅時間は遅めに役定されています。これは道路状況を考慮したものです。
 

8.

コースの設定内容で正しいのはどれか。

   人間の心理にはハロー(後光)効果といって、最初に受けた印象を強めていく傾向があります。例えばお会いした時に清潔な印象をうけると、その人の部屋が本当は汚かったとしても「部屋はいつもきれいに片づいているに違いない。人間関係もきっとさわやかでしょう」などと、こちらが勝手にその人のよいイメージを重ねていきます。

   反対にだらしない印象を受けると、部屋の中をピカピカにしていても「家の中も汚いだろう」と悪い印象を重ねてしまうようです。

(岩下宣子「実践 マナー塾」2009年4月18日付日本経済新聞による)

9.

筆者はハロー効果をどのように説明しているか。

   日本人の生活習慣は戦後大きく変わった。最も大きな変化の一つは食生活だろう。もともと日本人は、米を中心とするカロリーの少ない食事をしていた。しかし、肉をはじめとする脂肪(しぼう)の多い料理をよく食べるようになり、必要以上のカロリーを摂取(せっしゅ)するようになってしまった。さらに、現代人は体を使う労働が少なくなり、消費カロリーが減少した。このような生活によって余ったカロリーは、体内に脂肪(しぼう)として(たくわ)えられ、健康にさまざまな害を及ぼすことがわかっている。

10.

この文章の内容に合うものはどれか。

 

  「日本全国どこも似たような町になってしまった」と言う人がいる。地方へ行っても、都会と同じような姿(すがた)の駅、都会にもあるような名前のスーパーやコンビニ、ホテルばかりで、つまらないと言うのだ。しかし、こういうことを言う人は建物しか見ていないのかもしれない。実際は、そこに住む人々の生活の中に入り込んでみると、(こと)なる点がたくさん見えてくる。その土地にずっと住んでいる人と一緒に食事でもしながら話してみるといい。「戦前、この村はこんな産業が(さか)んで、その影響(えいきょう)がこんなふうに残っている」「この村の祭りには、伝統的にこんな役割がある」といったような話がいろいろ聞けるだろう。

11.

筆者は、現代の日本について、どのような意見を述べているか。

   人はいったん相手に「こういう人だ」と思われてしまうと、なかなかその印象を修正(しゅうせい)するのは難しいという。なぜかというと、人間の脳は自分の考えの正しさを補強するような情報を無意識に集めるからである。自分の考えの補強につながらないような情報は、意識化せずに無視(むし)するのだ。たとえば、親が自分の子を「よく忘れ物をして困った子どもだ」と思っていると、ある日たまたま忘れ物をしても、「ああ、やっぱり」と、より強く思い、忘れ物をしない日が忘れ物をする日よりはるかに多くても、そのことは無視(むし)するのだ。

12.

この文章の内容に合うものはどれか。

   よく晴れた日は夜になっても気温が高いままかというと、そうではなく、気温が下がってしまいます。一方、曇った日は、昼間太陽が出なかった割には夜が暖かくなります。ちょっと不思議に思えますが、これは雲の働きによるものなのです。雲は外から来る太陽のエネルギーを吸収することで地表に届く太陽のエネルギーの量を調節すると同時に、地表から出るエネルギーを蓄えて、それを地球全体の上に配るという仕事をしています。そのおかげで地球の気温や湿度は片寄りが少なく平均的になっています。(  )とは必ずしも言えないのは、このような理由からなのです。

13.

(  )に入る適当なものはどれか。

   ちょうど「人」という字が、支えあって立つ二人のヒトの姿(すがた)に見えように、人間という存在は、本来(ほんらい)他者(たしゃ)の存在を必要としている。自分一人だけで立ってはおらず、他者がいて初めて自己(じこ)という存在が確認できる。(かがみ)がなければ自分がどんなふうに見えるのかわからないように、他者が存在しなければ、自分の言動(げんどう)客観的(きゃくかんてき)にみることはできない。確かに、一人一人が集まって社会は成立(せいりつ)しているが、逆に、社会というものがあってこそ、(  )も存在できるのである。

14.

(  )に入る最も適当な言葉はどれか。


)

  「肉じゃが」は日本の家庭料理に人気メニューです。だれにでもできる手抜(てぬ)き「肉じゃが」の作り方をお教えしましょう。手抜きというのは「手をかけない」、つまり「時間をかけない.簡単にする」という意味です。ブタ肉 100g. タマヌギ半分.じゃがいも2個を食べやすい大きささに切ります。お好みで白滝(しらたき)注)や人参を入れてもいいです。材料をつゆや水と一緒になべに入れて()ます。つゆは自分で作るのではなく売っている物を使います。味はつゆの量で甘くしたり辛くしたり自由煮決めることができます。

(注)白滝(しらたき):コンニャクという植物から作られた食品でほとんどが水分である。

15.

「肉じゃが」を作るときにどこで手抜きをしているか。

   人に強い影響を与えるのは大部(注)からなる作品とは限りません。何気なく(注2)読んだ、たった一言に心打たれることもあります。そして、書物を越えて、私たちは世の中のあらゆるできごとについても同じように、そのときどきに応じた深度で読んでいるのです。つまり、読みとろうと思えばどんなできごとからでも「自分にとって意味あること」を読みとれるということではないでしょうか。学ぼうとする姿勢があれば何からでも価値あることが学びとれるのだとつくづく私は思うのです。

(村田夏子『読書の心理学-読書で開く心の世界への扉 』による)

(注1)大部:書物の冊数やページ数が多いこと

(注2)何気なく:はっきりとした目的や理由を持たないで

16.

人に強い影響を与えるのは大部からなる作品とは限りませんとあるが、なぜか。

   たとえば、定期検査(ていきけんさ)というのがありますね。これ、私たちハンバーガー作って売る店には意味がないんです。いつ検査に来るかわかっているなら、その日だけしっかり対応しておけばいい。ほかの日は、手を()いても安心だと考えるようになる。それでは、万一(まんいち)事故が起こった場合に、対応できない。むしろ事故の起きる可能性が高いと言ったほうがいい。

   企業の経営(けいえい)は、常に、最悪(さいあく)のことを考えておかなければならない。最悪(さいあく)事態(じたい)(ふせ)ぐには、あらゆる可能性を考慮(こうりょ)して、注意を(はら)う必要があるんです。

17.

筆者が最も言いたいことはどれか。

レストラン ソレイユ

支配人(しはいにん)

先日(せんじつ)貴店(きてん)で食事をしました。開店以来いつも満員(まんいん)なのを見ており、初めて行ってみました。値段(ねだん)は少し高めかなと思いましたが、窓からの(なが)めもよく、景色(けしき)を楽しみながら一口料理を食べてみて、閉口(へいこう)素材(そざい)がいたんで、すっぱくなっていました。料理長に来ていただいたところ、「それは(あぶら)のにおいで品質(ひんしつ)には問題ない」とのこと。料理を食べてみもせず、私の話を聞いてもくれない態度にがっかりしました。新しいレストランができることは、町の発展(はってん)にもつながり、うれしいことです。だからこそ、期待(きたい)裏切(うらぎ)らない対応と品質管理(ひんしつかんり)をお願いしたいと思います。

18.

この手紙の書き手が言いたいことは何か。

   工場というと、煙や騒音(そうおん)などが思い浮かぶが、最近では「美しい」というイメージもそれに加わるようだ。夜、暗くなってから工場地帯に行くと、工場の明かりや煙突などから出る光が美しく見えロマンチックだというのだ。工場地帯を抱えるある市が、これに気づいてツアーを企画したところ、予想以上の申し込みがあったという。これをきっかけに、民間のツアー会社も参入するようになった。さらには、自慢の「工場夜景(やけい)」を持つ数都市が集まり、「全国工場夜景(やけい)サミット」なるものも開催(かいさい)されている。視点(してん)を変えて新しい価値(かち)を発見した一例である。

19.

この文章の内容に合うものはどれか。

   フランスのワイン生産者団体の一つが、日本に輸出されるワインについて、ペットボトルに入れて販売することを認めることを発表した。それまでは、ワインはガラス製のびんに入れて販売することが望まれるとして否定的な立場だったが、検査の結果、ペットボトルの中身に問題は生じないことがはっきりしたという。ペットボトル入りのものは、軽い(ぶん)、輸送費が(おさ)えられるため、数年前から販売されてきた。今回の発表で、それがさらに拡大(かくだい)し、売上が仲びそうだ。

20.

今回の発表はどのような内容か。

問題2 次の(1)から(5)の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。

(だれ)でも子供の時というのは黄金(おうごん)時代なのである。その時には何も感じないような平凡(へいぼん)な出来事でも、時をへてみると、いつしか(注1)黄金(おうごん)に変わっている。①ふだんは気がついていなくても、おの時にへと(おも)いを馳せれば(注2)、そこいら中(注3)黄金(おうごん)でないものはない。

子供の頃の雑誌かなにかの教材(注4で、点がばらばらに投げ出されていて、その点に番号が打ってある。その番号順に点を結んでいけば、ライオンやゾウの姿(すがた)が浮かんでくる。これは数字を学習するための教材なのであるが、私は幼い頃の記憶(きおく)もこれに似ていると思う。散らばった点は無数にあり、②星のように光っているものも、()()きて消え入ろうとするものもあるのだが、点と点とを結んでいくと記憶(きおく)がありありと(よみがえ)ってくる(注5)。消えそうな点も、もう一度(かがや)き出すのである。

そうやって現れてくるものは、結んでいく点の順番によって、どのようにでも変わっていく。(中略)

昔はみんな子供だったのである。(だれ)もが記憶(きおく)の中に黄金(おうごん)埋蔵(まいぞう)(注6)させている。問題はそれを掘り起こすかどうかであって、掘ろうという意志(いし)を持ったとたん、地下鉱脈(こうみゃく)(注7)を掘りあてたかのように③黄金(おうごん)はあふれ出してくる

(立松和平『いい人生』野草社による)

(注1)いつしか:いつの間にか

(注2) (おも)いを()せる:遠く離れている人や物事のことを思う

(注3) そこいら中:そこも、ここも、全部

(注4) 教材:教えるための材料や道具

(注5) (よみがえ)る:死にそうだったり、消しえそうだったりしたものが、もう一度元気になる

(注6) 埋蔵(まいぞう)させている:土の中に埋めてかくしてある

(注7) 鉱脈(こうみゃく):役に立つ鉱物が埋まっているところ


(

1.

ふだんは気がついていなくてもとは、何に気がついていないのか。

2.

星のように光っているものも、()()きて消え入ろうとするものもあるとは、ここではどのような内容を指すか。

3.

黄金(おうごん)はあふれ出してくるの「黄金(おうごん)」とは何か。なぜあふれ出してくるのか。

   「日本の消費者は世界一、目が肥えている(注1)」という言葉には2つの意味がある。第1は機能や味などへの要求水準が高いこと。第2には、わずかな傷も許さないなど見た目へのこだわりだ。
   消費者は後者のこだわりを捨てつつある。それでは消費者は嫌々「傷物」に目を向け、我慢して買っているのか。必ずしもそうではない。
   衣料品や家具などでは中古品市場や消費者同士の交換が盛んだ。再利用でごみが減り、環境にもいい。商品の傷も前の使用者のぬくもり(注2)とプラスにとらえる感性(注3)が若い人を中心に広がっている。
   規格(注4)外の農産物も似ている。ごみになるはずのものを安く使い、エコロジーと節約を両立させることに、前向きの価値を見いだしているのではないか。不ぞろいな野菜は、むしろ手作り品を思わせる長所。消費者の新たな価値観に、企業がようやく追いついてきた。
   市場が広がれば、粗悪品(注5)や不良品が出回る可能性も高まる。なぜ安いのか。本来の価値は損なわれていないか。企業の責任は重い。消費者にも「厳しい目」をきちんと持つことが求められる。
                                                                                                         (日本経済新聞2009年8月27日付朝刊による)
(注1)目が肥えている:よい物を見慣れていて、物の価値がわかる
(注2)ぬくもり:あたたかい感じ
(注3)感性:感じ方
(注4)規格:基準
(注5)粗悪品:粗末で質が悪いもの
 

1.

以前と比べ、消費者はどのように変わったか。

2.

筆者は、消費者の意識の変化をどのようにとらえているか。

3.

追いついてきたとあるが、企業がどうなってきたのか。

   ご近所トラブルは、古くて新しい問題だ。(中略)

警察庁(けいさつちょう)統計(とうけい)によると、昨年、近隣(きんりん)関係や家庭などをめぐり全国の警察に寄せられた安全相談は約16万6千件。07年の約13万件に比べ3割ほど増えている。

騒音(そうおん)問題など近隣(きんりん)トラブルに(くわ)しい八戸(はちのへ)工業大学の橋本典久教授(はしもとのりひさきょうじゅ)(音環境工学)は、「マンションの床は以前より厚さが増し、騒音(そうおん)対策もされたのに苦情は減っていない。音に対する感性(かんせい)が変わり、敏感(びんかん)になっている(注1)」と指摘する。

橋本教授(はしもときょうじゅ)によると、15年ほど前から苦情件数は増え始め、00年ごろからは学校や公園で遊ぶ子どもの声への苦情が目立ってきた。「セミやカエルの鳴き声がうるさいから何とかしろ、という苦情も行政(ぎょうせい)(注2)に寄せられる」という。

なぜ増えているのか。核家族(かくかぞく)(注3)化で各自が個室を持ち、近所の人を自宅に招いてお茶を飲むような機会も減っている。目白(めじろ)大学の渋谷昌三教授(しぶやしょうぞうきょうじゅ)(社会心理学)は「他者をもてなす(注4)場でもあった縄張(なわば)(注5)に人を入れることがなくなり、自分の殻に()じこもる人が増えた」と分析する。

また、(ひと)り暮らしの高齢者などに見られる傾向にも注目する。「孤独(こどく)な人ほど人と交わりたいという欲求が強まり、近所の人の言動が気になってしま、『年寄りの()(ごと)(注6)』という言葉があるが、しつこく苦情を言う人ほど、実はコミュニケーションを取りたがっているということかもしれない」と話す。

(朝日新聞2012年11月17日朝刊による)

(注1)敏感(びんかん)になる:感覚が鋭くなる

(注2)行政(ぎょうせい):国や役所など、公的なサービスを行うところ

(注3)核家族(かくかぞく):夫婦だけ、または夫婦と子供だけの家族

(注4)もてなす:客を歓迎して、世話をしたり相手をしたりする

(注5)縄張(なわば)り:自分の場所だと意識している範囲

(注6)()(ごと):言ってもどうにもならない不満

1.

音に対する感性(かんせい)が変わり、敏感(びんかん)になっているとはどういうことか。

2.

子供の声などへの苦情が増えているのはなぜか。

3.

ご近所トラブルについて、この文章ではどのように述べているか。

   2000年から2001年にかけて、全国紙として有名な新聞が、基本の活字を少し大きなものに変えました。地方紙も同じだったと思います。高齢者人口の増加が原因でしょうが、新聞を読む人の総数の中で、(注1)老眼鏡を必要とする人の割合が増えたからです。

   新聞だって「お客様は神様」でしょうから、その「神様」のニーズに沿って紙面を変えるということは、とうぜんのことです。その案内の記事では、これまでの活字と新しい活字を比較して、いかに見やすくなったかがしめされていて、わかりやすく納得できるものでした。そして、各社ほとんど同じことを書いていたと思いますが、紙面の大きさは変えないわけだから、「文字が大きくなった分、文字数を減らさねばなりません。そこで、記事は(注2)要点をおさえ簡略化して適切化をはかる」というような説明になっていました。なるほどと思う一方、①これまではそうでなかったのかなとも思いました。

   大きな活字の本も出まわるようになってきました。とくに辞書は同じ内容で同じデザインで大きな(注4)版のものが出て、老眼鏡なしでも利用できるとありがたがられています。ただサイズが大きくなった分、大きく重いという欠点もありますが、その快適さに換えられないという人には②問題になりません

                    (光野有次『みんなでつくるバリアフリー』による)

(注1)老眼鏡:年をとって近くが見えにくくなった人のための眼羅

(注2)要点をおさえる:要点をつかむ

(注3)適切化をはかる:適切になるようにする

(注4)版:ここでは、サイズ

1.

新聞の文字が大きくなった理由は何が。

2.

①これまではそうでなかったとは、どういう意味か。

3.

②問題になりませんとあるが、何が問題にならないのか。

  「一度」とか「一人」とかいう言葉は数を示すものであり、それ自体には良いも悪いもない。

   しかし昨今、それらの言葉がとりわけ騒々(そうぞう)しく耳を打ち目にとまる(注1)のは、「百年に一度」とか「千人に一人」といった言い回しが多用されているためである。

   つまりこの「一度」や「一人」における「一」は、百年とか千人といった(はる)かに(注2)大きな数に対応する「一」であり、確率を表す数字ということになるのだろう。

   たとえば百年に一度の大災害(だいさいがい)に見舞われるとか、千人に一人の割合で発生する事故の犠牲者(ぎせいしゃ)(注4)になるとかいったような形でこの数字は使われる。そして多くの場合、ここの数量表現は、だから実際には人は滅多(めった)にそんな困った事態(じたい)にぶつかるものではありませんよ、と①人々を安心させる働きを(にな)っているような気がしてならない。

   別の見方をすれば、本人がその確率を承知して暮らしている以上、もし天災(てんさい)に出会っても、天から降って来る人工衛星(えいせい)のかけら(注5)に当っても、医療面でのトラブルに巻き込まれても、(だれ)も責任を問われることはなくなるのかもしれない。

確率を示す数字が全く必要ないなどとは思わない。少なくともそれは、ごく大雑把(おおざっぱ)な見当をつける(注6)上では役に立つことも多いだろう。

   ただ②忘れてはならぬのは、もし何かが起った際には、その当事者は分母(ぶんぼ)(注7)の数字に関係なく、分子(ぶんし)(注8)の「一」である点だ。その時には自分にとって分母(ぶんぼ)分子(ぶんし)は同じ数となる。つまり、一分の一になってしまう。

   だから「一度」や「一人」を気軽に(あつか)って欲しくない。分母(ぶんぼ)は数字でも分子(ぶんし)は数字ではないのだから。

(黒井千次「大きな分母」『ベスト・エッセイ2012』光材図書による)

(注1) 耳を打ち目にとまる:聞いたり見たりして気にかかる

(注2) (はる)かに:ずっと

(注3) 大災害(だいさいがい)に見舞いわれる:台風、地震、事故など、とても大変なことにあう

(注4) 犠牲者(ぎせいしゃ):被害にあった人

(注5) 人工衛星(えいせい)のかけら:主に地球の周りを回っている人工物がこわれて小さくなったもの

(注6) 大雑把(おおざっぱ)な見当をつける:だいたいこのぐらいだろうと予想する

(注7) 分母(ぶんぼ):a/b のa

(注7) 分子(ぶんし):a/b のb

1.

「百年に一度」や「千年に一人」という言い方はなぜ①人々を安心させるのか。

2.

忘れてはならぬとは、だれが「忘れてはならぬ」のか。

3.

筆者が主張したいことは何か。

    誰でも子供の時というのは黄金おうごん時代なのである。その時には何も感じないような平凡へいぼんな出来事でも、時をへてみると、いつしか(注1)黄金おうごんに変わっている。ふだんは気がついていなくても(1)、あの時にへとおもいをせれば(注2)、 そこいら中(注3)、黄金おうごんでないものはない。

     子供の頃の雑誌か何かの教材(注4)で、点がばらばらに投げ出されていて、その点に番号が打ってある。その番号順に点を結んでいけば、ライオンやゾウの姿(すがた)が浮かんでいる。これは数字を学習するための教材なのであるが、私は幼い頃の記憶(きおく)もこれに似ていると思う。散らばった点は無数にあり、星のように光っているものも、()()きて消え人ろうとするものもあるのだが(2)、点と点とを結んでいくと記憶きおくがありありとよみがえってくる(注5)。消えそうな点も、もう一度かがやき出すのである。

     そうやって現れてくるものは、結んでいく点の順番によって、どのようにでも変わっていく。(中略)

     昔はみんな子供だったのである。(だれ)もが記憶(きおく)の中に黄金おうごん埋蔵(まいぞう)させている(注6) 。問題はそれを掘り起こすかどうかであって、掘ろうという意志(いし)を持ったとたん、地下鉱脈(こうみゃく)(注7)掘りあてたかのように黄金(おうごん)はあふれ出してくる。(3)

(立松和平「いい人生」野草社による)


(注1)いつしか:いつの間にか

(注2)(おも)いを()せる:遠く離れている人や物事ことを思う。

(注3)そこいら中:そこも、ここも、全部

(注4)教材:教えるための材料や道具

(注5)(よみがえ)る:死にそうだったり、消えそうだったりしたものが、もう一度元気になる

(注6)埋蔵(まいぞう)させている:土の中に理めてかくしてある。

(注7)鉱脈(こうみゃく):役に立つ鉱物が理まっているところ

1.

(1)ふだんは気がついていなくてもとは、何に気が付いていないのか。

2.

(2)星のようんい光っているものも、燃え尽きて消え人ろうとするものもあるとは、ここではどのような内容を指すか。

3.

(3黄金(おうごん)はあふれ出してくの「黄金(おうごん)」とは何か。なぜあふれ出してくるのか。

旅先で、すばらしい風景や名所旧跡(注1)に出合ったとき、わたしも人なみには感激する。しかし、①その感動はながつづきしない。すぐに退屈してしまう。

私の勤務先は巨大な公園のなかにある。歩いて出勤することもおおい。『すばらしい環境のなかを通っての出勤で、うらやましいですな』といわれる。ところが、わたしによって、歩きなれた道は退屈である。緑の自然を楽しむより、街なかの雑踏(注2)を歩くほうがおもしろい。 自然の風景や名所旧跡は静的である。いつ出かけても、おなじ景色にめぐりあえる。背景の自然は季節ごとに変わっても、滝とか、お寺など、風景の主人公はあまり変化しない。そこで、絵はがきがつくられる。

そこへ行ったことのない人へ、自分の感動を伝える手段として、風景や美術品の絵のはがきは発生した。しかし、投函する(注3)ためではなく、②個人的コレクションとして、絵はがきを集める人が、案内おおいのである。ときどき、ながめたり、人に見せたりして、旅の追体験をし、イメージを固定化するのだ。

絵はがき型の人間にたいして、市場型とでもいうべき人びとがいる。私は市場型人間の典型だ。見知らぬ土地へ出かけたら、観光名所は省略しても、市場へは足をはこぶ。

食文化の研究をしているので、市場は情報源として大切な場所である。市場はその土地の『生きた食物図鑑』である。そんな職業意識をはなれても、市場はおもしろい。売り手と買い手の駆け引き(注4)など、人びとのふるまい(注5)を見ていたら、退屈することはない。市場は『生活のショーウインドー』なのである。

(石毛直道『食べるお仕事』にとる)

(注1)旧跡:歴史上の出来事があった場所や、歴史上の物が残っている所

(注2)雑踏:人がたくさんいて込み合っている所

(注3)投函する:ポストに入れる

(注4)駆け引き:自分に有利になるように相手とやり取りすること

(注5)ふるまい:行動

1.

①その感動はながつづきしないとあるが、それはなぜか。

2.

②個人的コレクションとして絵はがきを集める目的は何か。

3.

市場型人間は何のために市場へ行くのか。

   かなり前、職人は「仕事は盗んで覚えるものだ」といっていたと伝わっている。私も若いころ、その話に近いことをいう職人たちと働いたことがある。

   しかし私は、そう豪語(ごうご)する(注1)人に限ってさほどの(注2)技量を持っていないと思っていた。いい仕事をする人は、仕事を覚え始める人には親切に基本(きほん)を教えていたし、少しは仕事ができる人に対しても、①その人にとって初めての仕事ならば、やはり道具や機械の(あつか)い方、手順(注3)などを分かりやすく話すという光景に出合っている。

   どうしてそうするかといえば、いい仕事をする人ほど、その仕事の一番大切なところは教わって覚えられるものではないと分かっていて、だからこそ、その最後のところを早く分かってもらえるように、教えられる基本(きほん)の部分は教えようと考えるのだと思われる。また、自分の仕事能力に自信があるから、教えることを()しまない(注4)。力がない人ほど、教えようにも何を教えたらいいのかが分からず、教える方法を知らない。また、教えると自分の競争相手を作ることになると考えて、教えることを止めてしまう。②「そんな」と思うかもしれないが、結構そのタイプの人がいた。いまも、いる。

(森清『働くって何だ 30のアドバイス』岩波書店による)

(注1)豪語(ごうご)する:自信があるように見せて、大きいことを言う

(注2)さほどの:それほどの

(注3)手順:何かをするときの順番

(注4)()しまない:もったいないと思わないで、どんどんやる

1.

その人とは、だれを指すか。

2.

「そんな」と思うとは、どういう意味か。

3.

筆者は、仕事を教えることについて、どう考えているか。

子どものころの夏休みの思い出といえば、まず「ラジオ体操(たいそう)」を思い出す。朝、公園に集まってみんなでラジオから(なが)れる曲に合わせて体操をする。確か2週間くらいだったと思うが、全部出るとプレゼントがあるので、がんばって行ったものだ。最近は子どもの数も少なくなっているせいか、すべてに参加したからといって何かもらえるわけでもないようだ。私の家の近所では見られなくなったが、今でも行われているところはかなりあるという。ラジオ放送が(なが)れているのを立ったまま聞き、ラジオ体操(たいそう)のあと軽い運動だけするというところもあれば、ラジオ体操(たいそう)の前後にも運動をやって、1時間ぐらいするところもある。またラジオ体操(たいそう)のほかに軽く走るところなど、いろいろのようだ。若い親子が多い会場もあれば、お年寄りが多い会場もあるという。参加者、スタイルなど、違いはいろいろあっても、ラジオ体操は今も夏の行事にちがいない。

1.

この人は子どものころ、どうしてラジオ体操に行ったのか。

2.

ラジオ体操(たいそう)は今どうなっているのか。

3.

この人はラジオ体操についてどう思っているか。

   たとえば、「走る」ことは、一見単純で誰にでもできる運動ではあるが、「速く走る技術」となると、なかなか①身につけることが難しい。教えられたように走るフォームを改善することが簡単ではないからだ。
   誰でもできる運動なのに、なぜその改善が難しいのだろう。
   実は、普段慣れている動作ほど、その動作に対する神経支配がしっかりとできあがっているからだ。運動の技術やフォームを改善することは、その運動を支配する神経回路(注1)を組みかえることになるので、そう簡単にはいかない。
   コーチは、腕を振り、膝の運び方、上体の前傾の取り方など、フォームを矯正(注2)しようと指導し、指導を受けるランナー(注3)も指摘された体の動きの修正に意識を向けてトレーニングするのが普通である。しかし、動作の修正には多くの時間と繰り返しが必要であり、またその効果が上がらないことも多い。そして、トレーニングの効果が上がらない人は、「運動神経」が良くないということになる。
   ②この場合、運動技術の修正は、「運動の神経回路を修正する」ことであると考えることによって、解決の糸口(注4)がみつかる。
   スポーツ技術や「身のこなし(注5)」の習得には、神経回路に直接的に刺激を与えるようなトレーニング上の工夫が必要である。
   工夫をいろいろと重ねるうちに、「動作をイメージし、それに体感する」ことが、運動の神経回路を改善するのにきわめて有効であることがわかってきた。
                                                                              (小林寛道 『運動神経の科学-誰でも足は速くなる』による)
(注1)神経回路:ここでは、神経をつなぐ仕組み
(注2)矯正する:正しくなるように直す
(注3)ランナー、走る人
(注4)糸ロ:きっかけ
(注5)身のこなし:体の動かし方

1.

早く走る技術」はなぜ①身につけることが難しいのか。

2.

②この場合 とはどんな場合か。

3.

筆者によると、「速く走る技術」を身につけるにはどうすればよいか。

イヌの散歩をしていると、最近ではイヌも挨拶の仕方を忘れてしまったのではないかと思ってしまいます。集団行動を経験したことがあるイヌ、もしくは(注1)、飼い主からイヌらしい教育を受けて順位制(注2)を感じることができるようになったイヌは、道でほかのイヌにすれ違い近づいたときには挨拶らしいことをします。ところが、集団行動の経験もなく、家でも甘やかされて育って、イヌは現代のヒト社会のように挨拶をしないように見えます。挨拶をするイヌが、ほかの挨拶なしのイヌに対して威嚇する(注3)ことが観察されます。ところが、この挨拶犬が子イヌと遭遇したときには、子イヌが挨拶をできなくても威嚇をしないことが多いのです。挨拶犬にとって子イヌであるというシグナルがなんなのかわかりませんが、とにかく子イヌと成犬とを区別したうえで挨拶のあるなしを判断しているようです。

イヌの挨拶行動は、生得的(注4)あるいは習得的(学習的)のどちらでしょうか?順位制にしたがった行動ができるようになったイヌでは、イヌ社会での経験がなくてもある程度の挨拶行動ができることから、生得的であるといえます。また、より儀式的な挨拶行動が円滑に(注5)実行されるためには、ほかのイヌとの集団生活があったほうがよいことから、習得的な部分もあるといえるでしょう。

(針山孝彦『生き物たちの情報戦略------生存をかけた静かなる戦い』による)

(注1)もしくは:または

(注2)順位制:上下関係にもとづいてできた順序の決まり

(注3)威嚇する:ここでは、ほえて相手を怖がるせる

(注4)生得的:生まれたときから持っている

(注5)円滑に:スムーズに、滑らかに

1.

この文章によると、挨拶をしない、またはできないイヌはどれか。

2.

この文章によると、どんなイヌがどんなイヌにほえて、怖がらせるか。

3.

筆者は、イヌの挨拶行動についてどのように述べているか。

   私はどちらかと言えば根が楽天的だが、昔は営業の強烈なノルマ(注1)に苦しんだこともある。そういう日々の中から①いつしか身につけたことのひとつが「幸せ感のハードル(注2)を低くする」だった。

   だとえば、あと一歩のところで契約が結べなかった日、会社に戻ってしょげかえる(注3)代わりに 「あの社長と一時間も話せるところまできた」と自分の成果を見つけて評価する。そうやって一日を締めくくれば(注4)明日への活力も湧いてきた。

   仕事そのものも、「仕事は趣味や遊びとはちがう。仕事はお金をもらうのだから、楽しくないことがあっても当たり前」と思ってやってきた。②そこを基準にすれば、少々のことは当然のこととして受け入れられるし、何かいいことがあったときは「お金をもらいながらこんな気持ちを味わえるなんて」と幸せ感も倍増する。

   どうせ人生の一定の時間を仕事に費やすのなら、その時間が楽しいと思えるほうがいいに決まっている。それに楽しいと思ってすることは、何かとスムーズに運び成果もあがるものだ。こうして循環が生まれてくる。

   人は楽しいから笑顔になるのだが、「まず笑顔をつくると、それによって楽しい気持ちが湧いてくる」という研究結果があるという。これにならえば、充実感を得られる仕事を手にするには、楽しめる仕事を探すのも大事だが、小さなことでも楽しめるようになることも意外にあなどれない(注5)ポイントだ。

(高城幸司 『上司につける薬!-マネジメント入門』による)

(注1)強烈なノルマ:厳しい条件で課される仕事

(注2)ハードル:ここでは、基準

(注3)しょげかえる:ひどくがっかりする

(注4)梅めくくる:終える

(注5)あなどれない:軽視できない

 

1.

いつしか身につけたことのひとつの例として近いものはどれか。

2.

そことは何か。

3.

この文章で筆者の言いたいことは何か。

   転職を考えることがときどきある。とはいっても、それほど本気ではない。ただ、もし別の仕事を選んでいたら、自分はどんな人生だったのかを想像してしまう。想像するだけでもけっこう楽しい。いまの仕事に大きな不満はないが、そうかといって格別面白いというわけでもない。もしこの仕事をしてみたら、自分はもっと充実するのかも、とついつい考えてしまうのだ。

   まあ、隣の芝生はよく見えると言われてしまえばそれまでだが、自分にピッタリの洋服がなかなかないように、(注1)誰しも自分だけの仕事を探しているのだろう。洋服は試着できるが、仕事に関しては、試しにちょっと、というわけにはいかない。もっとも多少働いたとしても、仕事の本質はわからないだろうが。

   昔に比べれば、われわれの職業選択の幅ははるかに拡がっている。だけど......これが自分の仕事だと(注2)胸を張って言える人は意外と少ないのではないだろうか。

   才能があれば、と思う人がいるかもしれない。子供の頃に憧れていた野球選手とか、大学時代に憧れた映画監督になっていたら、たしかに楽しいだろう。でも、現在、私が思うのは、そんな憧れの世界ではない。たとえ平凡な才能でも、自分にピッタリの仕事を探せればよいと思っている。誰しも、自由な職業選択における自分だけの(注3) "必然"を求めているのではないだろうか。

(梅崎修『マンガに教わる仕事学』による)

(注1)誰しも:誰でも

(注2)胸を張って:自信を持って

(注3)必然:そうなって当然のこと

1.

①それほど本気ではない理由として、本文から考えられることはどれか。

2.

②自分の仕事とはどのような仕事か。

3.

この文章で筆者が言いたいことは何か

   会話の技術は、運転技術とよく似ています。ポーツと運転をしていると、事故を起こしかねません。たとえば、数人で楽しく盛り上がっているときに、いきなり入ってきて、自分の話を始める人がいます。あれは、高速道路に加速しないで進入してくる車のようなもので、本人は気づかなくても、入った途端にクラッシュ(注1)して入るのです。

   グループに加わりたいときは、まず黙って話を聞くことです。②​うなずきながらエンジンを温め、他の車と速度を同じくて会話に加わると、流れにうまく乗ることができます。

   そのうえで、自分の話ばかりしないように注意すること。人は誰でも自分の話をしたがっているのですから。会話は、ボールゲームのようなものです。サッカーでもバスケットボールでも、ひとりでボールを独占していたら、次からは遊んでもらえなくなります。

みんなで話しているとき、自分がどれだけ話をしたのか、常に意識していることも必要です。特に、大勢で話しているときは、発言しない人により多くの意識を配ってください。おとなしい人は無視されがちですが、同じ場にいることに敬意を払って、その人にも(注2)話を振らないと。

つくづく思いますけれど、会話ほど、個人のレベル差が大きいものはありません。充実した会話をしたいのあれば、それなり準備や練習は必要なのです。私は練習することで得るものは大きいと思いますよ。その中に、人生を変える出会いや幸運(注3)潜んでいるのではないでしょうか。

(斎藤孝「できる人」の極意!による)

(注1)クラッシュする:衝突事故を起こす

(注2)話を癍る:話す機会を与える

(注3)潜んでいる:隠れている

1.

①会話の会話の技術は運転技術とよく似ていますとあるが、この文章でどんなところが似ていると述べているか。

2.

②うなずきながらエンジンを温めとあるが、ここではどういうことか。

3.

みんなで会話をしているときには、どのような注意が必要だと述べているか。

 日本に来たのに着物を着ている人にほとんど会わないと言って、がっかりした外国人がいる。日本人がほとんど着物を着なくなって50年以上になるだろう。今はお茶や踊りなどの人や日本料理屋や旅館意外ではめったに着物を着ている人に会わない。
     一般の人が着物を着るのは結婚式、葬式、お正月、成人式、七五三、卒業式などである。子どもが着物を着るのは七五三である。七五三というのは 3 さいと 7 さいの女の子 5 さいの男の子のお祝いである。11 月の 15 日ごろになると、町のあちこちでおおぜいの着物を着た子どもたちを見ることができる。3 月になると卒業式のために着物を着た女子大生たちが目立つ。1 月のお正月や成人式の時期には女の人ばかりではなく、着物を着た男の人がかなりいる。

   このほか、夏によく見られるのは着物の仲間である。こちらは簡単に着られるし、着物よりずっと値段が安い。外国人もよくお土産に買っている。浴衣は夏祭りや花火大会などに出かける若い人たちがよく着ている。また、ほとんどの旅館にはパジャマの代わりに浴衣が用意されているので着てみるのもいい。浴衣を着て日本料理を食べたらいい経験になるだろう。

1.

着物についての説明で、本文と合っているのはどれか。

2.

浴衣の説明で正しいのはどれか。

3.

着物の人をおおぜい見たい外国人にどう助言したらいいか。

問題3 次の文章を読んで、質問に答えなさい。答えは、1・2・3・4から最もよいものを一つえらびなさい。

   先日友人からおもしろい話を聞いた。猫にしつけられた(注1、というのである。飼い主が猫をしつけるのでなく、飼い主が猫にしつけられたのである。話はこうだ。

   寒くなると、猫というものは一日中、暖かいストーブの前やホットカーペットの上に座っているものらしい。ある日友人は猫のごはんを作って、「ごはんよ」と呼んだ。しかし、なかなか来ない。こんなとき飼い主というものは、つい猫のところまでごはんを持っていってしまうのだそうだ。猫はホットカーペットの上にすまして座っている。飼い主は①その瞬間なにかが変わることに気づかない。

   さて、翌日、「ごはんよ」と呼ぶが、猫は定位置からじっと飼い主を見るばかりだ。まだ飼い主は事態に気づかぬまま、ごはんを持っていく。ここで事は決定的になるのだが、まだ飼い主は気づかない。

   気づくのは数日後。台所までごはんの催促をしにきた猫が、飼い主が用意を始めたと見るや、②サッと定位置まで戻り、ちょこんと座って待っている姿を見たときだ。つまり、冷たい台所で食べるのがいやで、何がなんでも③出前(でまえ)(注2)をさせるつもりなのだ。以後、飼い主は出前を続けることになったのである。

(注1)しつける:生活に必要なことができるように教えこむ

(注2)出前(でまえ):料理などを注文した人の家まで運ぶこと

1.

①「その瞬間」とはどんな瞬間か。

2.

②「サッと定位置まで戻り」というのは、だれがどこに戻るのか。

3.

③「出前(でまえ)をさせるとあるが、だれが何をさせるのか。

このごろは、すこしすくなくなってきたけれども、手紙のはじめは時候(じこう)のあいさつで始まることになっている。

紅葉の色づきはじめる季節になりましたが、お変わりなくおすごしのことと存じます。私どももおかげさまで、元気にすごしております。

といった、いわばあいさつのことばである。これをはぶくのは略式、ということになっていて、その場合は、前略、というようなことばで書き出すことになる。女性ならば、前略ごめんくださいませ、のようにする。

手紙の用件をのっけ(注1)から書くのは、はしたない(注2)ことにされるのは、①日本人の心理の反映であろう。まくらのことば(注3)は、当然たいした意味はない。ただ、あればよい。ないとなんとなくもの足りなさを感じる。

欧米(おうべい)の人は、手紙に、そういう前文をつけない。日本人がよく「突然のお手紙を差し上げる失礼をおゆるしくださいますようにお願い申し上げます」などと書くのを、はじめての人ならいつだって“突然”になるのではないか、そんなことを断るのはおかしいという。

話をしているときでも、同じてある。相手の言っていることが、かりに、承服(しょうふく)できない(注4)とき、はっきり否定しなくてはならない場合でも、のっけから、

「あなたの言っていることには賛成できません」

などとやれば、ひどく挑戦的(ちょうせんてき)(注5)と受け取られるおそれがある。そんな風に思われてはたまらない。それで、クッション(注6)をおく。まくらのことばである。

「おもしろいお考えですね。いままで思ってもみませんでしたが、そう言われてみますと、なるほどその通りかもしれないという気がします…」

こういういかにも同調、賛成しているようなことばをまくらにふったあと、おもむろに(注7)

「でも、こういうこともあるのではないでしょうか…」

といった切り出しで、白分の反対意見を小出(こだ)しにして行くのである。決して結論を急いではいけない。このごろ、「結論的に言って…]というのが、一部で流行しているが、気の弱いきき手の心に訴えるのは難しいであろう。

本当のことは言いにくい。そういう気持ちがある。それで、前置きをおいて、一呼吸おいてから、本題にさしかかるが、それでもなお、一気に結論に入っていくのではない。用心ぶかく、外側から、すこしずつ、近づいていく。本当のところは、できれば、終わりまで、言わなくてすめば、それに越したことはない。言いにくいことを言わないで、相手が(さっ)して(注8)くれれば、もっといい。そういう察しのいい人が、話のわかる人なのである。

(外山滋比古「『ことば 』は『こころ』」講談社)

(注1)のっけ:最初の部分

(注2)はしたない:無作法(ぶさほう)、失礼な

(注3)まくらのことば:本題に入る前に言うことば

(注4)承服できない:承知できない

(注5)挑戦的:相手と戦うような強い熊度の

(注6)クッション:やわらかくするために間に置くもの

(注7)おもむろに:静かに落ち着いて

(注8)(さっ)する:相手の気持ちを考える

1.

日本人の心理とはどのような心理だと言っているか。

2.

話をしているときでも、回じてあるとあるが、何が同じなのか。

3.

この文章で筆者が言っていることと合わないものはどれか。

   最近の新聞記事(きじ)によると、今の日本は労働力(ろうどうりょく)が足りないそうである。あちこちで人手(ひとで)(注1)が足りないといって、アジアのほかの国に労働力を求めるようになった。

   しつし、①ふしぎなことに、同じ新聞には、日本の失業率(しつぎょうりつ)が5%になったとか、仕事や住むところがなくて生活に困っている人がいるといった記事もある。外国人労働者に来てもらわなければならないほど労働力が不足しているというのに、どうしてそういうところにこれらの日本人が就職(しゅうしょく)しないのか。私にはちょっと納得(なっとく)がいかない。

   とくにおかしいと思うのが若い失業者(しつぎょうしゃ)たちである。というのも、彼らの多くが「自分らしい仕事」が見つからないから失業中、という決まったせりふを言うからだ。仕事はたくさんある。でも、どれを見ても「自分らしく」なさそうで魅力(みりょく)がないからやめた。だから、何もせずただ日々を過ごしているというわけだ。

   実際、このあいだもテレビを見ていたら「六本木(ろっぽんぎ)あたりの外資系(がいしけい)(注2)の仕事」につくのが「自分らしい」のだと答える青年(せいねん)がいたのにびっくりした。冗談(じょうだん)じゃない。たしかに東京・六本木の超高層(ちょうこうそう)ビルのおしゃれなオフィスは、かっこいい舞台(ぶたい)に見える。しかし、そんな職場(しょくば)や仕事につけないから「自分らしく」ない、だから何もしないでぼんやりしている、という発想(はっそう)がどこから出てくるのだろう。

   そもそも、私にはこの「自分らしい」ということの意味がよくわからない。どうやら、テレビやマンガを通じて出来上(できあ)がった、理想の職業(しょくぎょう)収入(しゅうにゅう)、ライフスタイルなどのイメージが「自分らしい」ということらしい。それ以外の生き方は「自分らしく」ないのである。大都会のエリートになることが「自分らしい」、地味(じみ)な職業につくのは「自分らしく」ない、というのは非現実的(ひげんじつてき)である。はっきりいって、わがままである。

   もしも「自分らしさ」というものがあるなら、それは与えられた仕事をまじめにして、自分の生活を作ったときに自然と生まれてくるものなのである。「六本木の外資系」などというイメージより、現実の世界で自立(じりつ)(注3)すること。そこで生活の意味を見つけたときに、はじめて本当の「自分らしさ」がみえてくるのではないだろうか。

(加藤秀俊「外国人に「働いてもらう」不思議」『正論』2009年8月6日付け産経ニュースによる)

(注1)人手:仕事をする人

(注2)外資系:外国資本の会社

(注3)自立:他人の助けや力を借りないで、自分の力で生活すること。

 

1.

①「ふしぎなことに」とあるが、何を()しているか。

2.

文中の若者(わかもの)たちが考える「自分らしさ」に近いものはどれか。

3.

筆者がこの文章で言いたいことは、どんなことか。

本来、自由なアイディアを出しあうつもりで開いた会議なのに、いざやってみると「発言する人が少ない 」「活発な議論にならない」「伝達や報告だけで終わってしまう」といった結果になってしまう。そんな現象に誰もが覚えがあるのではないでしょうか。

なぜこんな事になってしまうのでしょうか。本当にだれも発言することができないのでしょうか。発言や意見を白発的にしてもらうためには、何が必要なのでしょうか。①こんなとき進行役や上司が言いがちなのがこのセリフ(注1)です。「とにかく何でもいいから意見を言ってくれ」こんなふうに(せま)るやり方は効果的でしょうか。残念ながら、このやり方は、あまり効果を発揮する場面は多くないようです。なぜなら本当に何でも言っていいという土壌(注2)を持っている会社は稀有(けう)でしょうし、そんな会社であればこんなセリフは飛び出してくるはずもありません。「何でもいいからって、何を言えばいいんだよ。あんたが辞めるのがー番だって言ってもいいのかよ....」参加者は心の中でこんな愚痴(ぐち)を言う(注4)のが(せき)(やま)(注5)です。その場の「目的」がく分からなければ、どう発言したらよいか分かりません。だからここでも「日的を明確にすること」は前提(ぜんてい)として必要なことです。(さら)に発言が少ない要因をよく考えなければなりません。いろいろなケースが考えられると思いますが、「考えがまとまっていないので発言できない」「こんなこと言ったらバカだと思われるのではないか」「上手に言うと、言いだしっぺ(注6)に仕事が回ってくるし」というような心理が、発言を止めている感じはしませんか。つまり、なんらかの防衛(ぼうえい)(注7)意識が働いて、(だま)っている。②こういう覚えは誰にでもあるはずです。もしもそんなこと考えたことがない、という方がいたら、「独演(どくえん)会現象」を自ら発生させていないか、疑ったほうがいいかと思われます。

一生懸命、防衛しているところに、更に、「意見を言え」と迫っても、ますます防御(ぼうぎょ)(注8)を固くするばかりです。

不安や恐れは、人間に対して、多くの行動や発言を阻害(そがい)します(注9)。結果として余計率直な発言や行動がやりづらくなるわけ。必要なのは、安全な場をつくることです。発言しても、それを受け入れてもらえるという場づくりが重要です。当然、議論には反対意見や指摘もあるでしょう。しかし、まずは一つの貴重な発言として受け入れられること。もし反対や指摘があれば、その後にすればいいのです。「一度は必ず受け取る」という習慣が、その組織にあるか無いかが、活発な議論になるからないかを左右します。

(山田豊『会議で事件を起こせ』新湖社)

(注1)セリフ:話すことば

(注2)土壌(どじょう):環境

(注3)稀有(けう):大変めずらしい、ほとんどない

(注4)愚痴(ぐち)を言う:言ってもしようがない文句を言う

(注5)(せき)(やま):それしかできないこと

(注6)言いだしっぺ:はじめに言い出した人

(注7)防衛(ぼうえい):危険を防ぎ、身を守ること

(注8)防御(ぼうぎょ):危険を防ぎ、身を守ること

(注9)阻害(そがい)する:じゃまをする

1.

①こんなときとはどのようなときか。

2.

こういう覚えとはどんなことか。

3.

筆者は「会議で活発な議論をする」ために、何が大切だと言っているか。

「少しは体にいいことをしなくては」と、心悩ませる人が手軽(てがる)にできることの一つに「野菜ジュースを飲む」があります。あなたは野菜不足だ、もっと食べなさい、と常に「強迫(きょうはく)(注1)されているような人にとって、野菜ジュースを飲むことは手っ取り早く「いいことをした」気分になれる飲料(いんりょう)のようです。その利用を見込(みこ)んで(注2飲料の売り場にはたくさんの種類の野菜ジュースが並べられています。

しかし、残念ながらどれを飲んでも①野菜を食べた代わりにはなりません。なぜかと言いますと、「野菜ジュース」というのは野菜のしぼり(じる)だけを集めたもので、(しる)にり込めない成分は取り除かれてしまっているからです。野菜ジュースで摂取(せっしゅ)(注3)できるのは液汁(えきじゅう)部分の成分だけです。

野菜を食べることが大切、といわれる理由は大きく三つあります。

一番目は野菜に含まれる成分のうち、体内に吸収されて重要な役割を(えん)じる物質が摂取(せっしゅ)できるからです、ビタミン類やミネラル類はもちろん、最近はこれら以外のわずかに含まれる成分にも注目が集まっています。

二番目は、食物繊維(しょくもつせんい)(注4)摂取(せっしゅ)できることです、食物繊維(しょくもつせんい)は体内に吸収されない成分であるため、消化管の中を移動し、大便(だいべん)のもととなり便秘(べんぴ)を防いでくれます。

三番目はさまざまな種類の野菜が、味や歯触り、季節感など、私たちの食事を楽しませてくれることです。

生のままで、あるいは、ゆでたり、()たり、(いた)めたりなど、どのような調理方法をとるにせよ、野菜を食べる場合には、それを口の中でよくかんで、飲み込んで、すべての成分を消化管に送り込んでいます。歯の弱い人や赤ちゃんには軟らかく煮た野菜をつぶしてドロドロにして食べさせます。この場合も、かむことは省略していますが、野菜全体を食べていることは同じです。だいこんおろしのように野菜をすりおろして食べることもありますが、この場合も野菜全体を食べています。

野菜全体を食べて、はじめて野菜を食べる意味が達成(たっせい)されます。

メーカーや野菜の種類によって野菜からジュースをしぼる製法(せいほう)(こと)なりますが、いずれにしても、野菜をいったんすりおろしたり、つぶしたりしてから(しる)をギュッとしぼりとるわけです。食物繊維(しょくもつせんい)やカルシウムなどはしぼりかす(注5)に残る量の多いことが国民生活センターの実験からも確かめられています。

(高橋久仁子『「食べ物神話」の落とし穴 』講談社による)

(注1)強迫(きょうはく):無理に要求すること

(注2)見込(みこ)む:予想したり期待したりする

(注3)摂取(せっしゅ):外から取り入れて自分のものにすること

(注4)食物繊維(しょくもつせんい):消化されない食物の成分

(注5)しぼりかす:しぼったあとに残ったもの

1.

なぜ、野菜ジュースは①野菜を食べた代わりにはならないのか。

2.

野菜を食べることが大切な理由として、適切ではないものはどれか。

3.

この文章で筆者が言いたいことは何か。

問題4 次の(1)から(3)の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。

A

読書好きの子供たちに、おすすめの本を聞いてみると、「OOという登場人物が活躍(かつやく)するシリーズ本」という答えがよく返ってくる。親世代(おやせだい)にも「名探偵シャーロック・ホームズ」(注1)などに夢中になった人がいることだろう。

今は子供向けのシリーズものが数多く出版されている。3人組(にんぐみ)の少年が町に起きた事件を解決するシリーズ。小学生の女の子が温泉の女主人候補として活躍するシリーズ、などが代表的だ。こうした本に親しんでいる子供は「次はどんな展開になるんだろう」とわくわくして次の巻へと読み進み、楽しい読書体験(たいけん)を重ねていく。子供時代のこうした経験は貴重である。将来の読書習慣への第一歩(だいいっぽ)と言えるからだ。

B

シリーズものというのは、だれにとっても誘惑的(ゆうわくてき)な存在です。読書好きな大人でも、気軽に本を楽しみたいときには、好きな作家のおなじみのシリーズを選びがちですが、それは、基本設定や主な登場人物がわかっていて、その世界に入りこみやすく、入ってみたら若手な世界だったという心配もいらないからです。読書力のない子どもならなおさらで、数をかせぎたい(注2)ときには、探すのも楽、読むのも楽というのは、とても大きな誘惑です。(中略)しかし、成長期の子どもの時間は、九歳の一年と十歳の一年とではまるで違う。かけがえのないものであって、その貴重な時間が、一人の作家の一つの世界に長期にわたって占領(せんりょう)されてしまうというのは、たとえそのシリーズの内容がそう悪くなくても、明らかに問題です。

(注意)

1. シャーロック・ホームズ:イギリスの小説の主人公

2. 数をかせぐ:ここでは、読んだ本の冊数を増やして学校での評判を高くすること

1.

AとBのどちらの文章にも書かれている内容はどれか。

2.

子供がシリーズものを読むことについて、Aの筆者とBの筆者はどのような立場に立っているか。

A:

     世の中には、人の話を聞くのが実にうまい人がいます。そういう人は、話す人を見つめながら表情豊かに興味深そうに反応しながら聞いてくれるので、話す方も、自分が受け入れられているという安心感を覚え、その人の方をじっと見つめて話し続けたくなるものです。自分にとって好ましい感じの人だったり、より親しい人であったりすれば、なあおさらでしょう。しかし、数人で会話をしているときは、注意しなければなりません。自分にとって好ましいある特定の人ばかりを見ながら話を続ければ、それ以外の人は自分が軽視されているような気になり、いい気分ではないでしょう。等しい割合で視線を送ることが、グループで話すときには大切なのであ。


B:

     最近「傾聴」という言葉をよく聞く。話すを聞く時に、相手が話したいこと、伝えたいことを、受容的・共感的な態度で聞くことで、もともとはカウンセリングなどで使われる手法である。学校で教えられたり企業の研修でも取り上げられたりするからであろうか、話をしているときに「なるほど」「そうですね」「たしかに」などとあいづちを打ちながら話を聞いてくれる人が、若い人を中心に増えたような気がする。それはたいへんに結構なことではある。聞いているのかいないのか、わからないように無反応であるよりは、ずっとよいだろう。しかし、これも度が過ぎれば、「この人はいつも聞いてはくれるが、自分の意見は言わない人だ」と思われてしまう危険性もある。相手が何を求めているのかを注意深く考慮し、時と場合に応じて、聞く態度を調整する必要があるのではないだろうか。

1.

AとBのどちらの文章にも触れられている点は何か。

2.

AとBについて、正しいものはどれか。

 A

 話を聞いているときは「なるほどなあ」と思っていても、それを的確にメモしてなければ、あとになって「あの話は何だったっけ」ということになる。人間は忘れやすい動物なのだ。

   では、こういうときのメモはどうすればいいか?

   基本的なことは、話の内容をいちいちすべてメモしまい、ということである。(注2)漫然と聞いて、話したことをすべてメモしていたら、(注3)核心が見えなくなる。そこで、自分の仕事やライフスタイルに関係すること、本当に興味のあることしかメモしないのである。

(坂戸健司『メモの技術』による)

昔、ある大学者が、尋ねてきた(注4)同郷の後輩の大学生に、一字一句教授のことばをノートにとるのは(注5)愚だと訓えた。いまどきの大学で、ノートをとっている学生はいないけれども、戦前の講義といえば、一字一句ノートするのは常識であった。教授も、筆記に(注6)便なように、一句一句、ゆっくり話したものだ。

   その大学者は、そういう時代に、全部ノートするのは結局頭によく入らないという点に気付いていたらしい。大事な数字のほかは、ごく要点だけをノートに記入する。その方がずっとよく印象に残るというのである。

   字を書いていると、そちらに気をとられて、(注7)内容がおるすになりやすい。

(外出滋比古『思考の生理学』による)

(注1)人脈:人のつながり

(注2)漫然と:あまり注意しないで、なんとなく

(注3)核心:一番大切な部分

(注4)同郷の:同じ出身地の

(注5)愚だ:ばかだ

(注6)便なように:便利なように

(注7)内容がおるすになりやすい:内容に注意が向かなくなりやすい

1.

Aは、なぜメモをとることを勧めているのか

2.

A とBで共通して述べられていることは何か

   投稿日時 - 2010-06-29 08:56:03質問です。

   いわゆる「ゴースト現象」ってありますよね。最近、すごく気になりま す。近くに大きな建物があるので、恐らくそのせいではと思うのですが。 ゴースト現象対策で、すぐにできる方法をどなたかご存知ですか。

 

   投稿日時 - 2010-06-29 15:53:15

   こんにちは。私も、最近、賃貸に引越しをして、テレビのゴーストが激しいのです。 いい対策があれば、知りたいです。

 

投稿日時 - 2010-06-29 19:06:12

   ゴーストは、電波が二重に受信されることで発生すると聞いてます。 ですから、本来ならば、ゴースト対策のしてあるアンテナをつければよいのですが、 そばに大きな建物があることも気がかりです。 というのは、もしかすると、その建物に当たった電波もいっしょに受信している可 能性があるからです。

 

   投稿日時 - 2010-07-01 08:45:34

   すぐ出来るというものではないですが明らかに近くの建物が原因でゴーストが発生 していると分かっているのだったらその建物の持ち主に対して対策を求めることが出 来ます。 うちはすぐそばにマンションが出来たのですがそのためにゴーストが発生する可能 性があるということでマンション側から自主的にマンションのアンテナをうちの方 まで引っ張ってくれています。

 

   投稿日時 - 2010-07-01 09:40:35

   アンテナの向きを変えるのが手っとり早い方法です 向きといっても思いっきり変更はNGですよ 少しずつ少しずつです。

 

   投稿日時 - 2010-07-01 11:32:51

テレビの二重映りですか。 ん~、除去用の機械ぐらいですかね。 手っとり早いかどうかはわかりませんが……。 ご近所の電器店なりに相談してみてはどうでしょう。

 

1.

ゴースト現象とはどのような現象だと考えられるか。

2.

ゴースト現象に対してすぐにできる対策は何だと考えられるか。

A

 今日、多くの国々で、地球環境に配慮した(注)車が求められている。そのような中でガソリンではなく電気で走る自動車が登場したが、まだ値段も高く長距離を走ることも難しい。また、充電する場所も限られるために、電気自動車に乗る人はそれほど多くない。

    しかし、近い将来、それらの問題も技術の進歩によって解決され、やがてはより身近で一般的な乗り物になっていることが考えられる。また、電気自動車は構造が複雑ではないため、一人用または二人用の小型のものならば、個人で製造できる可能性もあるそうだ。数十年後には一人一台電気自動車を持ち、全国どこへでも行ける時代が訪れるかもしれない。

B

   今や自動車は私たちの生活になくてはならないものになっているが、環境への意識が高まるにつれ、車に対する人々の考え方が変化してきている。その結果、電気自動車が、時に二酸化炭素を出さず、騒音も少ないことから、環境に優しい車として注目を集め、徐々に利用者も増えている。また、カーシェアリングといって、一台の車を複数の人で使用するというシステムも整ってきている。このような傾向が続けば、個人で車を持つ必要性は薄れてくるだろう。十年後、二十年後はガソリン車が姿を消し、電気をエネルギーとする車を数人で一台利用している、そんな時代が来るかもしれない。

(注)〜に配慮する:〜を大切に思っていろいろ考慮する。

1.

AとBのどちらの文章にも触れられている点は何か。

2.

AとBの筆者は、車社会の今後の可能性についてどのように考えているか。

問題5 以下の質問に答えてください。答えは1・2・3・4からいちばんいいものを一つえらんでください。

 

1.

保険料について述べているもので正しいのはどれか。

2.

保険全額について述べているもので正しいのはどれか。

胃腸薬「スッキリン」使用上(注1)の注意

1.次の人は服用(注2)しないでください。

妊婦(にんぷ)(注3)または妊娠(にんしん)(注4)していると思われる人

・11歳未満の子ども

2.次の場合はすぐに服用を中止してください。

服用(ふくよう)後、皮膚(ひふ)にかゆみ(注5)などの変化があらわれた場合

・2週間以上服用してもよくならない場合

3.服用(ふくよう)後しばらくの間は、乗り物または機械類の運転操作(そうさ)をしないでください。

4.使用期限を過ぎた製品は服用しないでください。

 

 

1.

この薬はなんの薬か。

2.

この注意書きと内容が合っているものはどれか。

年未年始割引キャンペーン (対象期間 12 月 25 日~ 1 月 2 日出発)

1. 早割 出発の 40 日前までに予約手続きを完了した場合、一人 5000 円割り引きます。お子様()()プランご便利のお子様は対象外です。

2.    お子様添い寝プラン 2~12 歳未満のお子様大人と一緒に 1 つのベッドを使用する場合、20.000 円割り引きます。

3.    帰国時関四空港からご自宅まで無料宅配サービス券

4.    グアムバスⅠ日乗り放題チケット1枚

1.

休みが 12 月 23 日から 1 月 5 日まで取れる時、いつ出発したら一番安いか。

2.

12 月 25 日出発の 5 日間コースを 11 月 1 日予約して、3 歳の子供が親と一緒に寝るとき、子供料金はいくらか。

返品ご返品の場合は、引き取りサービスをご利用ください

 

引き取りサービスは、インターネットかお電話でお申し込みください。

・運送業者が商品の引き取りにお伺いいたします。

・引き取りサービスをご利用の場合、返品送料は当社が負担します。

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・一度ご使用になった商品

・特別の理由なく、商品到着後11日以上経過した場合

・お客様の手で、傷や汚れが生じた場合

※不良品の場合は上記に関係なくご相談を承ります。

直接ご返送いただく場合

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返送先:222-22XX神奈川県川崎市XX460-X i-shop返品係

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※不良品やお届け商品まちがいによるご返品は、送料はi-shop負担の着払いでご返送ください。

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その他ご注意点

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「お問い合わせ」をご利用ください。

1.

Aさんの家に注文した商品が届いたが、商品が割れていた。返品したいのだが、どうすればよいか。Aさんは家にいないことが多い。

2.

返品ができる可能性がある場合は次のどの場合か。

2010年度 河山市民セミナーIII

「ピジネス場での効果的なコミニュケーション法」

参加者募集のお知らせ

仕事をスムーズ進めるためには、コミニュケーションをうまくとることが重要です。このセミナーでは相手に自分の考えを効果的に伝えるためのコミニュケーション法をこ学びます。

昨年度も同じテーマでセミナーを開催し、多くの方が参加されました。

講師

鈴木花子(心理カウンセラー

『社会人のコミニュケーション』秋川出版         著者)

対象

河山市在所・在勤の18歳以上の社会人(河山市職員を除きます。)

受講料

無料

定員

20名

応募者多数の場合は抽選になります。結果ははがきでお知らせします。

目程

平成22年10月1日~1 0月29 日  毎週金曜日 全5回 19:00〜20:30

会場

河山市市民センター第一会議室  (河山市上町 3-5-2)

申し込み方法

①〜③

のいずらかの方法でお申込みくさい。

①市役所市民課窓口 受付時間:水曜日を除く 9:00〜17:00

②はがき

・市民セミナーIII参加希望」と明記の上、住所、氏名、年齢、電話番号を記入して、申し込み締め切り日必着で、下記までお送りください。

・はがき1枚につき1名のみ受付可能です。

〒432-0001

河山市本町1-1-1 河山市役所市民課  市民セミナー係

③市役所ホームページ(http://www.city,kawayama.lg.jp/)

・市民セミナーのページからお申し込みください。

・毎日午前2:00〜5:00 はホームページの点検作業のため申し込めません。

申し込み締め切り

平成22年9月17日(金)

昨年度セミナー受講者の声

●講師の指導が具体的でわかりやすかった。

●コミュニケーションの具体的なとり方の例を聞くことができて大変有意義だった。

●自分の話し方が客観的にわかり、今まで気がつかなかった自分のくせを意識するようになった。

1.

この市民セミナーを受講できるのは次のうちのだれか。

2.

このセミナーの申し込みについて、正しいものはどれか。